1. 背景
自分がうつ状態を発症したことをきっかけに、「自分の中で何が起こっているのか」を理解したいと思い本書を手に取りました。
Amazonのレコメンド機能で見つけたのがきっかけだったと記憶しています。
2. 概要・感想
著者:前野 隆司, 由佐 美加子
出版年:2020年
分野:心理学・認知科学
本書は対話形式で進み、由佐さんが構築した「メンタルモデル」を軸に展開されます。
メンタルモデルには4つのタイプがあり、それぞれに「痛み」が存在します。
人はその痛みを回避するために行動し、幼少期の体験がその源流にあるとされています。
認知を変えることで、今抱えている痛みの感じ方も変わっていくという内容です。
大別された4つのモデルがあることで、自分の痛みに気づきやすくなります。
ただ、どれか1つに当てはまるわけではなく、それぞれのモデルのパラメータを大小持っている点については認識しておく必要があります。
4つのメンタルモデル
- 価値なしモデル
- 愛なしモデル
- ひとりぼっちモデル
- 欠陥欠損モデル
現代社会は「価値なしモデル」によって動いている部分が大きく、
「価値がないから頑張らなければ」と自分を追い込み、結果として疲弊してしまうことがあります。
自分自身にもその傾向があったと感じています。
その積み重ねが、心身の疲れにつながったのかもしれません。
本書では、痛みは完全には消えないものの、その先に「統合」という状態があり、
自己理解と他者理解が深まり、痛みを受け入れられるようになると示されています。
自分もその状態に近づけたらと感じました。
3. 日常への活かし方
本書の考え方は仏教にも通じるものがあると感じました。
仏教(特に密教)についてはこれから学んでいく段階ですが、
「認知を変えることが痛みの感じ方を変える」という点は共通しているように思います。
まずは、自分をメタ認知するところから始めていきたいと考えています。
4. まとめ
- 痛みの源流は幼少期の体験にある
- メンタルモデルを理解することで、自分の行動パターンが見えてくる
- 痛みは消えないが「統合」によって受け入れられる
- 自己理解が深まることで、日常の選択が変わる
