私たちは日常の中で「なぜか同じ失敗を繰り返す」「本当は望んでいない行動を取ってしまう」といった矛盾を抱えることがあります。本書『わたしがわたしを助けに行こう』は、その背景にある“心のパターン”を理解し、自分を苦しめる思考や行動の根本原因に気づくための手がかりを与えてくれます。
この記事では、私が本書を手に取った理由、内容の要点、読んで得た気づき、そして日常での活かし方を論理的に整理して紹介します。
1. 背景
うつ状態や生きづらさを感じる中で、「なぜ自分はこう考えてしまうのか」「どうして同じパターンを繰り返すのか」という疑問を抱いていました。
その原因を解きほぐし、より生きやすい心の状態を作りたいという思いから本書を手に取りました。
2. 概要・感想
著者:橋本翔太
出版年:2024年
分野:心理学・認知学
本書は対話形式で進み、潜在意識に存在する“ナイトくん”という概念を用いて、私たちの行動を支える心の仕組みをわかりやすく説明しています。
本書の重要ポイント
- 内容がシンプルで挿絵も多く、心理学に馴染みがなくても読みやすい。
- 幼少期に形成された「自分を守るための防衛本能」が、現在の行動パターンに影響し続けている。
- 潜在意識(ナイトくん)は、時に極端な方法で自分を守ろうとするため、望まない行動を引き起こすことがある。
- 例として「片付けないことで不安を意識しなくて済む」「お金がないことで自己実現を避ける」など、認知のゆがみが紹介されている。
読んで特に印象に残ったのは、過去の自分に合わせた生存戦略が、現在の自分にとっては不適合になっている可能性があるという点です。
私自身、背が低く力も弱かった幼少期の経験から、人を心の中で下に見ることで自分を守る傾向がありました。一方で、社会人になってからは成功体験や一般論に合わせて、自分を抑えて他者に迎合する行動も取っていました。
こうした自分のパターンに気づけたのは、生活を記録し、そこに伴う感情を丁寧に振り返ったことが大きな要因です。
3. 日常への活かし方
本書の内容を実践するうえで最も重要なのは、「自分の心のパターンを知ること」です。
そのためには、日記のように日々の出来事と感情を記録し、後から見返すことで、自分の行動の背景にある意図や恐れを可視化できます。
私自身もこの方法を続けることで、自分の傾向をより客観的に理解できるようになりました。
4. まとめ
- 私たちの行動には、幼少期に形成された「自分を守る戦略」が影響している。
- その戦略は現在の自分には合わず、生きづらさの原因になることがある。
- 日々の記録と感情の振り返りは、心のパターンを理解する有効な手段である。
- 自己理解が深まることで、望ましい行動や選択を取りやすくなる。